しっとりした甘み・高い栄養価「鳴門金時」
鳴門金時のなかでも、里浦地方で栽培されたものを「里浦の鳴門金時」と呼んでおり、当園で栽培したものもこの「里浦の鳴門金時」となります。
里浦地域の海抜ゼロメートルの地帯、ミネラルを多く含んでいる土壌で栽培されていることが、里浦の鳴門金時と呼ばれる条件です。
柔らかく水はけが良い土壌で栽培された金時は、真っ直ぐに成長し根からミネラルを吸収しながら育ちます。
土壌からのミネラルを多く取り込むことができるこの栽培方法は、「ミネラル栽培」と呼ばれ、甘くて美味しいだけではなく、色合いも良く、栄養価も高い金時が育つと言われております。


いも類全般に言えることですが、鳴門金時にも高い栄養価があり、その栄養バランスも良い食べ物だと言われています。
特に鳴門金時が優れているのが、食物繊維の豊富さ。その含有量は、いも類の中でもトップクラスです。その他、カリウムやミネラル、鉄分、ビタミンなども豊富。その中でも、金時に含まれているビタミンCは、熱を加えても損なわれづらいという特徴もあります。
様々な栄養を含む鳴門金時は、健康だけではなく美容の観点から見ても、優れた食物だと言えます。


里浦の鳴門金時の特徴は、その食感です。
一般的なサツマイモは、ほくほくと口の中に頬張るイメージですが、里浦の鳴門金時は、しっとりした食感と滑らかな舌触りが特徴です。そのため、お菓子などの加工品としても適しております。
保存をする場合はなるべく乾燥を避けることで、金時本来の美味しさを味わうことができます。新聞紙などで包み、涼しく陽が当たらない場所で保管をしてください。冷えすぎると腐敗の原因となります。冬場は屋内で保管をしてください。
砂が付いている状態で保存をすると、持ちが良いとも言われています。食べる直前に水洗いをするようにしましょう。


7月中旬頃から「探り堀り」と呼ばれる作業が始まります。
「探り堀り」とは、畝(うね)の中に手を入れて芋を探り、出荷できそうなものが育っているかを探り、出荷できる大きさのものがあれば収穫をする作業です。この時期の金時は水分が多く、新鮮ですが、通常の金時に比べると糖度が少ないものが多いです。
その後、10月までは収穫の最盛期となります。この時期に収穫されるものは、適度な水分を含んでおり、高い糖度もあります。まさに旬の状態です。
店頭にも多く並ぶ時期ですので、ぜひお手に取ってみてください。


金時のスティック
おやつにぴったりのフライパンで簡単にできるお菓子です。
<材料>
鳴門金時…300g
砂糖…大さじ6
蜂蜜…大さじ1.5(お好みで)
サラダ油…適量
(1)
鳴門金時を棒切りにします。
細く切ることでカリカリとした食感が楽しめます。
(2)
フライパンに油をしき温めます。
(3)
温まったフライパンに、砂糖と鳴門金時を入れて焼きます。
(4)
竹串で刺してみて、通るようなら、蜂蜜を入れてさっと混ぜたら、できあがりです。

金時の大学芋
甘くてカリカリの大学芋。
おやつにも、おかずにもぴったりです。
<材料>
鳴門金時…600g
ハチミツ…100g
醤油…大さじ1
みりん…小さじ1
黒ゴマ…適量
サラダ油…適量
(1)
鳴門金時は食べやすい大きさに乱切り。
水にさらしておきます。
水は数回(2、3回)入れ替え、水をよく切ります。
(2)
フライパンに油を入れ、熱します。
(3)
鳴門金時を入れ、油であげます。
(4)
ハチミツ/醤油/みりんを混ぜ合わせておきます。
(5)
3.の鳴門金時がカラッとあがったら、油からあげ、よく切ります。
4.で混ぜ合わせておいた蜜をからめ、黒ゴマをまぶしたら、できあがりです。

金時のスイートポテト
自宅で簡単にスイートポテト。
しっとりとした上品な甘さで、子供だけではなく大人も喜びます。
<材料>
鳴門金時…400g
牛乳…60ml
バター…30g
卵黄…1個
グラニュー糖…60g
塩…少々
(1)
皮をむいた金時を一口大に切り、水にさらします。
そのまま水から茹で、竹串が通るほどになったら、湯からあげ湯切りします。
(2)
茹であがった金時が温かいうちに、ペースト状に潰します。
(3)
オーブンを200度、20分余熱しておきます。
(4)
弱火で温めたフライパンにバターを入れ、溶けはじめたら(2)の金時をフライパンに入れ、混ぜ合わせます。
(5)
4.が混ぜ合わさったら、牛乳を入れ混ぜ合わせます。
(6)
5.が混ぜ合わさったら、砂糖/塩を入れます。
水分がなくなり、ヘラにくっつくようになったら、火を止め少し冷まします。
(7)
小さじ1杯分の卵黄を、大さじ2の水と混ぜ合わせます。
※艶出し用です。
(8)
6.の金時に、7.で残った卵黄を混ぜ合わせます。
(9)
金時をお好みの形に整え、7.で水と混ぜ合わせた卵黄を塗ります。
(10)
余熱し終えたオーブンに、180度/20分焼きます。
(11)
焼き目が甘い場合は、再度7.で水と混ぜ合わせた卵黄を塗り、200度/5分焼きます。
※200度/5分 余熱しておく。
(12)
甘い香りがしてきたら、完成です。